今日は塾で指導でした。
一人いつも元気な女子高生が、なぜか今日は非常にテンションが低い。
指導しつつ、合間に聞き出そうと試みましたが、結局2時間の授業時間のうちに聞き出すことはできませんでした。
まぁそんなものなのかなぁ。今は言いたくなかったんだろうなぁ、と…。
こういうとき、僕がハイテンションでガンガン引っ張るような授業をしても良いのですけど、そうはなりませんでした。というか、したくなかった。
結局何かが引っかかったまま詰め込んだって何一つ覚えやしないと思うのです。
今、本人の中ではもっと重要なことが心の中を占めているのに、それを無視して進めることは、あまり易しいやり方ではないなと思ったのです。
教育者として自分は、生徒達には正面きって向き合っていきたいと考えています。
授業が上手い先生はよくいますが、一斉授業は演劇のようなものなので向き合うという感じではないように思えます。
じゃあいざ自分が困ったときに、ちゃんと向き合ってくれない人も多いです。
「そんなことより、勉強をしなさい。」
この言葉の持つ冷たさが僕は嫌いです。
勉強さえしていれば良い、そんな大人の常識が、正直ムカつきます。
僕は、
「勉強より大事なことは、山ほどあるんだよ。」
いつもそう言って勉強を教え始めます。